ダンスカンパニー ELEVENPLAYと
演出振付家のMIKIKO、
そして真鍋大度・石橋素率いるライゾマティクスが
2015年に発表したダンス作品『border』。
今回は2015年での試みを発展・アップデートさせ、
COVID-19以降の鑑賞環境、
オンライン・オフライン双方対応の
表現モデルを新たに構築しました。
オフラインの会場ステージでは、
ソーシャルディスタンスに対応する
鑑賞環境を構築し、
モビリティ技術、
ミクスド・リアリティ技術を
援用した演出のダンスパフォーマンスを
複数の視点により
鑑賞いただきました。
また、オンラインからも
鑑賞を可能とするなど、
キャパシティの制限のない
鑑賞アクセスを実装し、
新しい鑑賞の楽しみ方を提供いたしました。
ELEVENPLAY
-border2021-
未知なる未来を手探りで探す日々。
この時代だからこそ生まれる表現をしっかり見つめ、
ゆっくりでも良いから諦めずに動き続ける。
5年前に生み出した作品が、
私たちの背中を押してくれました。
時空を超えて体験者お一人お一人と
今を確かめ合う時間を共有したいです。
Rhizomatiks
2015年、border初演時には
適当なMRデバイスやシステムがなく
全てライゾマで自作していましたが、
今では必要なツールは出揃い、
デジタルツイン・ミラーワールドなどのコンセプトは
産業界のテーブル上でも議論される様になり、
少しずつ社会実装が始まりました。
2021年現時点の最高峰の技術を用いて
2015年に発表した作品を進化させることで、
さらに先の未来を提示します。
Rhizomatiks
カメラ解像度、CPU動作周波数、メモリ容量、
GPUコア数、モビリティ最大移動スピード、
プロジェクタルーメン数、、、
WHILLで使うハードウェアの性能は、
5年の歳月で確実に「変化」しました。
体験と表現は「進化」できるのか。
それを確かめるため、オンライン、オフライン、
どちらも是非体験してください。
初演から5年、公演ができないわ、
友人とも会えないわ、世界はこんなことに。
身体のありかたをテクノロジーで
探り直すborder。
今アップデートすると、
新しい感情や知覚が
見つかるような気がする。
Kinsei R&D
体験とは?車椅子に乗り、
VRゴーグルとヘッドフォンを付けて。
視覚と聴覚は転送できる。
自室でもたぶんリアルの鑑賞者に憑依できる。
それでも現場に来ることの意味。
オンとオフどちらの鑑賞でもそれを感じて欲しい。
オフライン鑑賞はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着し、
パーソナルモビリティ「WHILL」に乗車頂いての体験(10分)と
終了後に会場内の鑑賞席に移動いただきHMDなしで
次の回を鑑賞(10分)するセットとしました。
オンライン鑑賞は特設サイトから会場内の様子を複数の視点で配信し、
自由に視点を選択しながら視聴いただきました。
高い位置から全体を俯瞰したアングルや、
実際にオペレーションをおこなう制御画面など、
オフライン体験ではご覧いただけないような、
オンライン鑑賞に特化したコンテンツをお届けしました。